真昆布物語

南茅部の真昆布物語

南茅部の海は、北からの親潮(還流)と対馬暖流が交じり合い,昆布の生育に適した水温であること、大小30数河川からの豊富な栄養の流入や、おき出しが遠浅のため、太陽の照度が十分にあること、更に昆布に必要な珪素を多量に含んだ酸性岩地帯であることなど、いくつもの好条件重なり合った願ってもない好環境となっています。
 この天然のゆりかごで育った南茅部の昆布は、その切り口の色から、白口浜真昆布と呼ばれ、上品な味わいの澄んだダシが取れ、日本料理には欠かせない最高級のダシ昆布として折り紙つきつきです。また塩昆布やおぼろ昆布などの加工用としても人気があります。
  (資料:南茅部町地場産業振興センター)

食の起源村・こだわりの職人

良質な昆布の産地として知られている南茅部町は、世界最古の蕎麦の実、日本最古のアワ・ヒエの種子が発見されたところです。
昆布の歴史はさかのぼること3000年、はるか太古の昔から日本人独自のうまみ文化と、世界に誇る味への感性が育まれてきたのです。
食の起源村は、太古の昔へのロマンと、頑固なまでの食へのこだわりをこめて作られた優良品のみに使用される商標です。
この製品は昆布本来の旨味と香り、そして優れた栄養価を少しも損なうことなく手軽に安心してお召し上がりいただけるように加工された商品です。
自然の恵みをたっぷり受けた良質の昆布、熟練した職人のわざと伝統の味を心ゆくまでご堪能下さい

仙 薬

昆布の歴史は古代に及ぶ。今から2000年以上も前に、秦の始皇帝は不老長寿の仙薬を昆布に求め、日本にその使者を送ったという、その仙薬こそ“真昆布”であったといわれる。

贈答の歴史

昆分の語源は海帯(かいたい)・給布(くわんぶ)・軍布(ぐんぶ)と変遷し、平安朝に至って和名仮名で比呂米(ひろめ)・恵比須米(えびすめ)となった。古代より、蝦夷地よりの朝貢品として用い、都では貴重なものであった。そして比呂米は「弘め」に通じるとして縁起物の第一とする習慣となった。
宮廷では「だし」として「かつお節」、寺院では「昆布」を用いた。宮廷が進物に「のしあわび」、寺院では「昆布」を贈り物として現在にいたるまで、その価値を伝えている。 今日、正月の鏡餅にしいたり、結納時に「子生婦」にして昆布を利用しているのだが、その極上品が“南茅部産天然真昆布”である。

料理の基本

◆一番だし
昆布は洗わず軽く拭き、なべに水と昆布を入れ30分以上おいてから火にかけ、沸騰する直前で昆布を取り出します。(贅沢なお澄ましに適します)

◆二番だし
一番ダシを取った昆布はたてに切り目を入れて煮物や味噌汁等のダシに、昆布は無駄になりません。
  ※さらにかつお節・にぼしのダシを加えると、昆布のグルタミン酸類とかつお節のイノシン酸の相乗効果で大変おいしくなります。

▼昆布の表面に見られる白い粉は、旨味成分(マンニット)ですので、安心してお召し上がりください。

▼だしの茶色は昆布の色、緑色は葉緑素です。

道南伝統食品協同組合の昆布商品の特徴

☆天然の素材のみの製品です。
☆添加物・化学調味料を一切使用していません。
(酸味料・甘味料を全く使用していません。アミノ酸・酸味料・でんぷん糖・ゼラチン・ステビア等を全く使用していません。)